美味しく血糖値を上げない工夫♪◎徒然食だより◎|食べかたのコツ[第69回]

2015.01.14 カテゴリー:食べかたのコツ

◎徒然食だより◎

健康・食育シニアマスター
管理栄養士、國枝加誉
(くにえだかよ)です。

 

かなり前の号になりますが、
最初の自己紹介で私が17歳で
糖尿病となり、血糖コントロール
をしていることをお伝えしました。

 

そんなの忘れてる!という方も
おられるかもしれませんね、
すみません・・・・・・(苦笑)

 

糖尿病は予備軍も含めて、なかなか
減少しない。食後の血糖値が上昇
し過ぎないための工夫
が大切です☆

 

 

◎どんな工夫が大切?

・ゆっくりよく噛んで食べる
 →早食いは血糖値を上げる原因に

(参照)これでいいのかおなかやせ?~早食い~
http://shokuiku-imagine.com/pastarticles/?p=1210


・水溶性食物繊維をたっぷり摂る

 →食べたものが腸の中をゆっくり
  動くようになり、血糖の急上昇が
  抑えられる

 

(参照)こんなときどうする?
~水溶性食物繊維も不足解消♪
http://shokuiku-imagine.com/pastarticles/?p=2283

 

 

・代謝を高める栄養素を欠かさない
 →ビタミンB群、マグネシウムなど

 

(参照)代謝を助ける!ビタミンB群の豆知識♪
http://shokuiku-imagine.com/pastarticles/?p=2402

 

(参照)代謝をあげるカギは「Mg」です☆  
http://shokuiku-imagine.com/pastarticles/?p=1134

 

などなど、血糖の急上昇を抑えつつ、
代謝を高める工夫が必要です☆

 

 

◎わざわざよりふだんの料理に一工夫

 

血糖コントロールのために特別な何かを
食べるというよりは、ふだんの食事での
ちょっとした工夫を意識しています。

 

例えば……

出汁巻き卵(甘くない方です♪)に
めかぶとおろし生姜と醤油麹の
和え物を乗せています。

 

めかぶから水溶性食物繊維を摂り
ゆっくりよく噛むようにしています。

 

ご飯の量を一気に増やしすぎると、
最初は血糖が上がりやすくなっても
代謝が良くなると、次第に血糖の
変動が穏やかになってきます。

 

※血糖の変動は、インスリン分泌の
量やタイミングに影響されるため、
個人差があります。

 

自分が糖尿病のコントロールのために
色々な料理の工夫をするうち、ふと、
気がついたことがあります。

 

砂糖を使わないでみりんは少しだけ。
食べ物本来の甘み、酸味とのバランス
などを工夫し、よく噛んで薄味でも
美味しく食べられるようになる。

 

誰が食べても美味しく体に負担がない。

これが本当に必要な食事のバランス
なんだなぁとしみじみ感じています。

 

口に入れてすぐに濃厚な味が広がる
やわらかいくちどけ、ふんわり食感と
いつのまにか噛まなくなった日本人。

 

昔ながらの日本食はもっと硬く、
もっと薄味で、よく噛むほどに滋味
あふれる美味しさがありました。

 

砂糖をやめ、雑穀ごはんをよく噛み、
具だくさんのお味噌汁を中心に
しているうちに、一番改善したのは
心の穏やかさでした。

 

血糖値を抑えることが重要です。

でも、食べることの意義や文化など
大事な側面も忘れないように
していきたいですね♪