CKDを知っていますか?前半|おなかやせ理論[第77回]
2015.02.03 カテゴリー:おなかやせ理論
CKDとは、慢性腎臓病のこと。
(chronic kidney diseaseの略)
腎臓の機能が健康な人の6割以下に
低下するか、または何らかの腎臓の
異常が続く状態のことです。
自分には関係ないのでは?と思いがち
ですが、成人の7~8人の1人に
CKDの疑いがあると言われています。
そんな、見過ごせないCKDについて
2回に渡ってお伝えします☆
◎腎臓のはたらきって?
腎臓は腰のあたりに左右対称に2個、
握りこぶし大の空豆の形をした臓器。
心臓から運ばれる血液の2割が通り、
1日に200リットルという大量の血液
をろ過して、老廃物を尿として排泄
しています。
それ以外にも、ナトリウム・カリウム
の量を調節したり、血圧の調節や
赤血球の産生に必要なホルモンを
作り出すなど重要な働きがあります。
◎腎機能が悪くなると……?
腎機能が悪化しても、初期であれば
自覚症状がなく気づかないことも。
でも実際にはこんな状況が進行します。
・体内に老廃物や毒素が溜まる。
血液中のクレアチニンは老廃物の
ひとつで、腎機能の指標にも。
・カリウム値が上昇したり、細胞内
にカリウムが増えて、不整脈を
生じることがある。
・高血圧になる、むくみやすくなる
・貧血になる、疲れやすくなる
◎CKDの診断基準は?
下記A、Bのどちらかまたは両方が
3ヶ月以上続いている状態がCKDです。
【A 腎障害】
・尿検査で尿蛋白が陽性である
(微量アルブミン尿を含む)
・画像診断、病理所見、血液検査
で腎障害が明らかである
【B 腎機能の低下】
・血清クレアチニンの値から、
糸球体ろ過量(eGFR)を算出し
基準値から低下している
CKDだけではなく、生活習慣病の多く
は知らずのうちに進行していきます。
そうして腎機能の悪化が進むと、
いずれ透析が必要になることも。
透析治療を受ける人の数は
なんと30万人以上にも……!
医療費もかなり高くなります。
どんな人がCKDの危険が高まるのか、
どうやったら予防できるのか???
次回後半でお伝えしますね☆