おせち料理を再確認しよう!|食選力アップ術[第69回]
2015.01.01 カテゴリー:食選力アップ術
お正月に欠かせないおせち料理。
季節の変わり目である節句ごとに
神様にお供えする料理を指します。
現在では一年で最も重要な節句
である正月の料理のみを示し、
神へのお供えと同時に、家族の
幸せを願う縁起をかつぐ料理です。
お重に詰める料理それぞれに意味
が込められています♪
◎一の重
祝い肴、口取りとも言われ、
お屠蘇を酌み交わす時に食べるもの。
お酒を飲めない子どもも食べられる
ように、甘い料理が中心です。
【黒豆】
「まめ」は健康を意味する語句で、
黒豆のように色が黒く日焼けする程
まめまめしく働くという勤勉さを
持てるよう、無病息災を願うもの。
【数の子】
卵がたくさん入っていることから、
子孫繁栄を願うもの。
【田作り(ごまめ)】
田を作る、五万米(ごまめ)から、
五穀豊穣を願うもの。
【伊達巻】
巻物に似ているので、文化教養を
身に付けることを願うもの。
【栗きんとん】
金団(きんとん)は金銀財宝を表し
金運上々を願うもの。
【たたきごぼう】
ごぼうは深く根を張る根菜です。
無病息災を願うもの。
◎二の重
酢の物、焼き物を詰めます。
【紅白なます】
水引を表し、平和を願うもの。
【酢蓮根】
たくさん穴が空いているので、
将来の見通しを良くするものです。
【菊花かぶ】
菊の花に見立て、長寿を願うもの。
【焼き海老】
腰が曲がるまで長生きできる
ようにと長寿を祈るもの。
【ぶり】
ぶりは出世魚。仕事運を願うもの。
◎三の重
煮物など、野菜料理を中心に詰めます。
【昆布巻き】
「養老昆布(よろこぶ)」
「子生(こぶ)」という語呂合わせ
から、不老長寿、子孫繁栄を願うもの。
【煮しめ】
縁起をかつぎ、さまざまな根菜を
煮含めるので、家族仲良しを願う
という意味が込められています。
◎「おとそ」って何?
お屠蘇は「邪気を屠り(ほふり)
魂を蘇らせる」意味の薬酒です。
1年の健康を願い、漢方薬を酒に
浸して作ります。
年齢の若い人から順に飲んで回す
のは、元気を年長者に受け渡す
という意味があります。