炭水化物・糖質・糖類・糖分、どう違う?|食選力アップ術[第37回]
2014.07.24 カテゴリー:食選力アップ術
炭水化物、糖質、糖類、糖分……
今さらではありますが、
整理をしてみましょう!
◎炭水化物
炭素、水素、酸素からできた化合物の
総称。水素と酸素が合わさると水に
なるので、炭(素)と水の化合物
というのが名前の由来です。
ご飯、パンなどのでんぷん質や、
砂糖、果物などの甘いものに多く、
食物繊維も炭水化物に含まれます。
◎糖質
食物繊維は化学的構造では炭水化物
に含まれるのですが、実際には、
体内で消化吸収されません。
炭水化物から食物繊維を抜いて
糖質と表しますが、糖質は体内で
消化吸収され、カロリーのもとに
なる大切なエネルギー源です。
◎糖類
ブドウ糖や果糖などの単糖類と、
砂糖、乳糖などの二糖類を
合わせて糖類と呼びます。
つまりカンタンにまとめると、
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・炭水化物>糖質>糖類
・カロリーになる炭水化物=糖質
・糖類=甘いもの
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これら糖質や糖類は、みなさんが
よく見かける食品のパッケージに
表示される「栄養表示基準」という
ルールにもとづいています。
では糖分とは何かというと、
実は定義がとっても曖昧なのです。
糖分の量も糖質だったり炭水化物
だったりとバラバラなことも。
「糖分を摂り過ぎてはいけない」
として、よくジュースやお菓子に
含まれる糖分を角砂糖やスティック
シュガーに換算することがあります。
ご飯を角砂糖に置き換えているもの
を時々見かけますが、同じ炭水化物
でも、体内に入ってからの働きは
異なりますし、ちょっと無理が…。
情報にあまり惑わされないで、
上手に炭水化物を摂りたいですね。
(参考)栄養表示基準について
「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_016/hoei_016.html