米粒にも等級があるってホント!?★米屋さんのおコメばなし|食選力アップ術[第25回]
2014.06.17 カテゴリー:食選力アップ術
★米屋さんのおコメばなし
おなかやせに欠かせない食材
「お米」の豆知識をお届け!
◎今日の「米屋さんのおコメばなし」
皆さん、おはようございます。
原宿で唯一の米屋、
お米マイスター五ツ星の
小池精米店・三代目、
小池理雄(ただお)です。
さて今日は「米粒」についてです。
通常、お米屋さんは玄米の状態で
お米を仕入れます。玄米の多くは、
「農産物検査法」に基づき「等級」
がつけられています。
ここで言う「等級」とは、
「お米が美味しい・美味しくない」
の格付けではないのでご注意を☆
等級は、お米の出来・品質の
「良・不良」の格付けを表します。
つまり、同じ「魚沼産コシヒカリ」でも
「1等級」「2等級」といった格付けが
なされますが、イコール「味の差」では
ないということなのです。
もちろん品質の差による味の違いは
ありますが、それは結果であって、
「農産物検査」の目的ではありません。
さて、この「農産物検査」を受けて
いないお米は「コシヒカリ」とか
「あきたこまち」といった品種名を
名乗ることが出来ません。
だから例えば売り場に置いてある
米袋に品種名が記載している
場合は、「農産物検査済」という
証になります◎
しかし…白米が入っている
ビニール袋をいくら見回しても…
「等級」はどこにも記載されていません。
そう、等級は玄米の段階での
話であり、白米の段階では
表示されないのです!
そのため「魚沼産コシヒカリ」と記載
してあってもそのお米が果たして
「何等級」の玄米を精米したものか
は分からないのです。
ただし、気づけるポイントは値段です◎
等級格差は値段に反映される場合が
多く、例えば「極端に安いコシヒカリ」
などを見かけたら、その安値の原因の
1つが「等級」にある、と思ってくださいね。